滞在中の南島北部の町、カイコウラはホエール・ウォッチングで有名な場所。
旅先でツアーにはあまり参加しない私だが、今回はホエール・ウォッチングのツアーに参加してみた。

ここで見られるクジラの多くはマッコウクジラだというが、私も名前だけは聞いたことがある。
ガイドブックによると、角ばった箱型の頭部が特徴的で、全長の3分の1にも当たる長い頭をもつクジラである。
日本では古来、腸内から分泌される香料の一種を珍重したことから「抹香鯨」の名が付けられたという。
このクジラは英語名ではスパームホエール(sperm whale)という。スパームとは大胆にも精液のこと。西洋では古来、このクジラの頭部に精液が蓄えられていると信じられていたそうだ。
もちろんこれは迷信で、実際には脳油と呼ばれる油で、機械油として使われたとのこと。
クジラの名前一つとってみても背景があるものだと少々関心。


さて、ツアーの話。

1度のツアーでクジラに遭遇できるのは1~3回ほど。
さて、今日はというと、1回だけ遭遇。

角ばった部分が水面から出ているが、これが頭部のようだ。

彼らは1時間ほど潜水して餌を取るが、休憩のために20分ほど海面に出てくるという。

たまに潮を吹き上げるのが面白い。

そして休憩が終わると、尾びれを垂直に立ててまた潜っていくのがかっこいい。

1回だけの遭遇で、平均よりもちょっと少なめであまり運はよくなかったようだ。
それでも初めてクジラを実際に見ることができたし、イルカの群れやアルバトロス(アホウドリ)も見れたし、まあよしとしよう。